「トロント最高の医師が教える世界最新の太らないカラダ」から、
摂取カロリーを増やしても太らない食べ方を紹介します。
まず、さまざまなデータから、カロリーと肥満が直接は関係がないことをしめします。
そして、相関があるように見られていた理由をインスリンを使って説明。
そこから、食べても太らない食べ物を紹介していきます。
最新の科学から、ダイエットをしていきましょう!
摂取カロリーは体重に関係がなかった!
食べると太る。
これは本を読まなくても、実際の体験から私たちは食べると太ることを実感しています。
けれど、科学は私たちの実感を裏切ることがよくあります。
私たちは先入観や思い込み、錯覚を真実だと思い込んでしまうことがあるからです。
なので、実際の研究結果をもとに、カロリーが体重に直接関係がないことを見ていきましょう。
摂取カロリーが増えても太らなかった、アメリカ20年研究の結果
1990年から2010年にかけて行われた米国国民健康栄養調査のデータでは、「摂取カロリー増加と体重の増加に相関関係はない」との結果が示された。
アメリカでは一年ごとに肥満率が0,37%増えているのだが、人の平均摂取カロリーは変わらないという。
むしろ、男性は2616キロカロリーから2511キロカロリーに減ったにもかかわらず、肥満率は増加したいたのです。
これはアメリカだけでなく、イギリスの研究結果でも同じく摂取カロリーと体重の増加に相関関係がないことが示されました。
摂取カロリーを減らしても、エネルギー配分を身体が調整する
さらに、摂取カロリーを大幅に減らしたところ、今度は消費カロリーがそれに合わせて減ってしまったという研究結果があります。
摂取カロリーを30%減らしたところ、消費カロリーもほぼ同じ30%減少してしまったというのです。
ある実験では7年半「食事減×運動増」を続けても一キロも減らなかったという結果があります。
ある女性グループを二つに分けました。
①のグループは摂取カロリーを1788キロカロリーから1446キロカロリーにして、一日の運動量を14%増やした。
②のグループには「米国人のための食生活指針」を手渡されただけ。
1年後の比較で見れば、①のグループは平均1,8キロ減少したといわれています。
けれど、①のグループは2年目には体重が増え始め、実験が終了する頃には、実験グループと比較グループに大差は出ませんでした。
この結果から、「食事を減らして運動量を増やす」というアドバイスが間違っていたわかったそうです。
さらに、摂取カロリーと体重は関係がないことを示す例を出します。
300キロカロリー減らしても、8.7キロ太る事態が起こる
ある疾患で、インスリノーマという異常な量のインスリンが分泌される病気がある。
この症状は人工的にも作り出すことができて、普通の人にインスリンを投与するだけで同じような症状が起こる。
少し用語を使って解説している文章を抜粋します。
40時間にわかってインスリンを投与すると、被験者のグルコース利用力は15%も減少した。-被験者のインスリン抵抗性が15%強まった。
このような症状が続いていくと、身体は糖尿病になったり、肥満になったりすると本で述べられています。
1993年に行われた実験で、ある糖尿病患者たちにインスリンがまったくなかった状態から1日100単位インスリンを注射したそうです。
すると、患者のインスリン抵抗性は高まり、血糖値は改善したにもかかわらず、糖尿病は悪化。
一日のカロリーを300キロカロリー減らしたのに関わらず、患者たちは6ヵ月で平均8,7キロも体重が増えてしまったと言います。
最新科学ではカロリーが関係があるのではなく、インスリンが原因だとわかってきたのです。
食べても太らない食べ物を紹介
本では、どんなダイエットも6か月は効果があるといいます。
短期的には体重を減らす効果が軒並みあるのですが、問題なのは半年後。
戻る可能性が高くなるといいます。
戻らないために合法的な治療法は「インスリン値を下げること」。
では、どうしたらいいか。
現時点で疫学上もっとも信頼できる5ステップを掲げていました。
②「精製された穀物の摂取」を減らす
③「たんぱく質の摂取」を減らす
④「いい脂肪」をもっと食べる
⑤「食物繊維」をもっと食べる
①「添加糖の摂取」を減らす
②「精製された穀物の摂取」を減らす
炭水化物は、天然のものを、丸ごと、加工されていない状態で採るべきだ、と書かれています。
現代の製粉技術で超微粒子にされたものは、全粒粉であっても腸に素早く吸収されるため、インスリンの効果を高める傾向がある、と。
おすすめとしては、キヌア、チアシード、豆類がよいと述べています。
③「たんぱく質の摂取」を減らす
食事に含まれるたんぱく質の量を、総摂取カロリーの20%から30%に抑えることはいいことだ、とあります。
減らすというよりは、バランス良くということです。
ただこれは高たんぱくダイエットをすると、人工物に頼ることが多くなるので、過度なタンパク質ダイエットはしないほうがよい、という内容が述べられています。
今の世の中はタンパク質が商品になりすぎているので、注意が必要だという事を筆者述べています。
④「いい脂肪」をもっと食べる
3大栄養素、炭水化物、たんぱく質、脂質のうち、脂質はインスリンの分泌を促す効果がもっとも低いと言われています。
しかし、脂肪には悪い脂肪があるのも事実。
天然の脂質が良いと述べられていました。
例えば、ヴァージンオイル、ナッツ、乳製品、アボカドなどです。
脂肪分の高い乳製品を摂ると、2型糖尿病のリスクが62%も減少したといいます。
⑤「食物繊維」をもっと食べる
食事から摂る食物繊維には体重を減らす効果があることが確認されています。
加工の過程で取り覗かれてしまうことが食物繊維には多いので、生のまま食べられるものが高食物繊維として良い。
他には、こんにゃくや酢をおすすめしていました。
加工物に頼らざるを得ないときもありますが、これならばいいかもしれません!
日本人の私たちに合うかどうか、というのは食品単体で考えていく必要はありますが、指針としてはインスリンを分泌させにくいものを選んで食べていけばよい、と言えます。
摂取カロリーが増えても太らない!「食べても太らない食べ物」とは-まとめ
アメリカやイギリスでの長年の研究結果から、カロリーと体重に相関関係がない、とわかりました。
カロリーを減らしても体重が増える場合が多々あるのです。
そこにはインスリンが関わっている、とありました。
なので、普段の食事ではインスリンを分泌させにくいものを選んで食べることを、本では推奨していました。
様々なダイエットは6ヵ月ならば効果がある。
けれど、それを超えて効果を出すには、インスリン抵抗値に気をつけなければいけない、とありました。
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