人工甘味料が短期的に太るとされるエビデンスはありません。
糖質制限ダイエットで上げないようにしている血糖値。
その血糖値の値を上げないからです。
ダイエット飲料の会社がしめした実験データなどからは、ヤセもしないけれど、太りもしないというデータが多く出ています。
では、人工甘味料は太る?
そういわれているのでしょうか。
こちらの本を参照にしていきます。
>>世界最新の太らないカラダ
糖質制限ダイエットについてもっと知りたい方はこちら。
>>糖質制限が痩せない理由が判明!
人工甘味料が太る理由
それは血糖値は上げないけれど、インスリン値を上げるからです。
インスリンというのは、実験データから人に投与していくとカロリー制限している人であっても太るということが実証されている物質です。
しかし、短期的に太ることを目にすることはできません。
インスリン値を上げて、インスリン抵抗性を徐々に刺激して、年月をかけて人を太りやすくしていくと言われています。
なので、一か月や二カ月といわれるような科学の実験からはそのデータがとりにくいのです。
長期的なデータを参照にしていきます。
直接の関係性は明確に示しにくいのですが、人工甘味料は1965年から2004年までに一人当たりの摂取量が12倍に増えています。
そして、摂取カロリーは増加していなくても、国民の肥満率は上がっていると言われています。
人工甘味料と一緒によく使われているフルクトース。
こちらは、ジュースやさまざまな食品に使われている物質。
フルクトースの消費量の増加にともなって肥満率が同じような線グラフで年々、増加しているというデータがあります。
時間的な年単位のデータで見れば、肥満率は増加。
その増加率との関連性が見いだせるデータになっています。
なので、本の筆者は人工甘味料、または食品に使われる抽出された糖がみんなを肥満にしているのではないかと推測しているのです。
他の科学的データを見てみます。
従来のカロリー制限と運動を取り入れて、子ども達の肥満を下げようとする取り組みはことごとく失敗していました。
そんな中、ゆいいつ「オーストラリアの保育所」で子どもの肥満解消に成功したという事例が述べられました。
取り組んだことは二つ。
・エネルギー密度の高い間食を減らし、野菜や果物の摂取量を増やすこと
この取り組みで子どもたちの肥満は解消されたそうです。
二つの事例に共通しているのは、人工甘味料や砂糖を減らしているということです。
減らしたら痩せたという相関関係がみられました。
さらに、人工甘味料が体に悪いと言われている理由をみていきましょう。
人工甘味料が体に悪い理由
人工甘味料にも含まれやすいフルクトース。
これは果物から抽出された糖なのですが、血糖値を上げません。
糖質制限ではよく多用されています。
しかし、フルクトースを代謝できるのは肝臓だけだといいます。
なので、フルクトースを大量摂取すると、肝臓に負担をかけます。
インスリンが肝臓を刺激して、フルクトースを肝臓に収められるようにしていきます。
つまり、脂肪肝が出来上がるのです。
「脂肪肝は確実に、肝臓にインスリン抵抗性を発言させる」と、述べられています。
もしあなたがお腹の脂肪が気になるようだったら、人工甘味料や砂糖のせいかもしれません。
これらは肝臓だけに脂肪を蓄えさせるからです。
実験でも、フルクトースを与えられたグループの被験者は、インスリン感受性が25%もたった7日間で減少したといわれています。
つまり、7日間ですら毎日ジュースを飲めば太りやすくなるという事。
すぐに糖尿病の前症状を示すようになると言います。
なので、すぐには体を太らすことがない人工甘味料やフルクトースですが、長期目線で見たときに、太る可能性が出てくるのです。
「砂糖が特に太りやすいのは、フルクトースがインスリン抵抗性を誘発するからだが、それは何年も何十年もかけて現れる」
人は年と共に太りやすくなるというのは、このように体のインスリン抵抗性を刺激して、自ら太りやすくしているからかもしれません。
人工甘味料常飲者は1,4倍メタボになりやすい
「低カロリーの人工甘味料は、『目の前にある明らかな問題』を解決するのに役立つと考えられているだろう。ひとり当たりのダイエット食品の消費量は、ここ数十年で急激に増えている。(しかし、糖尿病は増えている。)-論理的に考えるなら、ダイエット飲料はそれほど効果がないから、と結論づけざるをえない。」
論理的に考えたとしても、人工甘味料には人を痩せさせる効果がないのです。
さらに、アメリカがん協会が7万人の女性を対象に、人工甘味料が減量に効果があると証明するために調査を行いました。
その結果。
「当初の体重と比べたところ、一年後、人工甘味料を摂っていた女性は体重が増える傾向がとても高い」ことがわかったそうです。
ただそれは比較的穏やかに、年齢と共に太るかのように、増えていったといいます。(0,9キロ未満)
さらに、悪いとされるデータを羅列します。
「ダイエット飲料を飲むと心血管イベント(脳卒中や心臓発作)のリスクが43%高まる(2012年マイアミ大学)」
「ダイエット飲料を飲んでいる人はメタボリック症候群になる確率が34%高まる(2008年ARIC)」
「メタボリック症候群になる確率が50%高まる(2007年フラミンガム研究)」
「一日に二杯以上のダイエット飲料を飲む人は、心血管イベントのリスクが30%高まる(2014年アイオワ医学病院)」
そして、科学的にも人工甘味料の一種、アスパルテームやステビアは、血糖値をほとんど上げないものの、砂糖よりインスリン値を上げる、という研究結果があるそうです。
本の著者が示唆する他の悪い事を上げます。
「甘くてカロリーゼロだと脳の食欲が上がる」
さらに甘いモノが食べたくなると言われています。
「『接着剤』を胃袋にいれているようなもの」
甘味料は化学物質用のおけで合成されて食品に加えられるので、少量の接着剤を食べるようなものだと言っています。
人工甘味料が太る理由-まとめ
人工甘味料が長期的に見れば太るという理由を見てきました。
インスリン値を刺激する。
肝臓にしか取り込まれないので、脂肪肝、つまりお腹に脂肪がつく。
食欲を刺激する。
接着剤を食べるようなもの。
これらの理由から、人工甘味料は太るのだと考えられます。
ただし、現代の食事から人工物を抜くのは厳しいものがあります。
プロテインを飲むために、一緒に人工甘味料を飲んでしまうことはよくありますね。
ただ、インスリンを刺激するから長期的にみれば太りやすいということが一番にいわれているので、食事と食事の間を空けてインスリン値をしっかりと下げれば、そこまでの被害はでないかもしれません。
なので、本では食事と食事の間をしっかりと空けることを推奨していました。
ダイエット飲料だからとたびたび飲んでしまうことが、太りやすい体をつくることになります。
飲むときは飲む。
ただし、間を空けてインスリン値をさげる。
このように考えれば、人工甘味料でそこまで太らないかもしれません。
食べ物はなんでもインスリン値を刺激します。
それは、人工甘味料であっても、なくても刺激するのです。
ストレスも太るとされているし、人工甘味料による肥満は長期目線なので、メリハリをつけてストレスに感じない程度に食事と食事の間を空けることに取り組めばいいのではないかと解釈することもできます。
化学物質であっても、プロテイン摂取で体を作るためなど、目標が別になればそれらは必要になってくるのです。
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