今ではダイエットの基本は糖質制限とよく言われています。
糖質はインスリンの分泌を促します。
インスリンの分泌を促されると、たとえカロリーを少なくしても太ったという実験結果があるのです。
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理論的には、糖質制限ダイエットは正しいと言われています。
しかし、糖質制限をしても「やせない」という問題が起こってきました。
では、どうして糖質制限をしても「やせない」という現象が起こってくるのでしょうか?
それを本を参照に説明していきます。
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本では間食をするからだ、と言われています。
では、理論を見ていきましょう。
糖質制限が痩せない理由-アジア人が痩せていた理由
糖質制限ダイエットは食品の糖質を制限するダイエットです。
なぜ糖質を制限するのかというと、糖質がインスリンの分泌を促しやすいからです。
糖尿病患者さんにインスリンを注射すると、カロリー制限をしていても太るという実験結果があります。
それほどインスリンというのは体を太らせる物質だということ。
しかし、糖質制限ダイエットを続けていても痩せないというデータがでてきました。
他のダイエット同様、続けているだけでは体重が減らないという現象がでてきたのです。
糖質制限ダイエットと低脂質ダイエットをする2つのグループに分け、被験者を痩せさせました。
(ちまたで言われているダイエットは6ヵ月間はどれも有用だそうです。)
その後、2年間にわたってその被験者を追跡しました。
その結果、一年後にどちらのグループもほとんど同じ割合で体重が元に戻ってしまったと言われています。
つまり、リバウンドです。
何かを制限するダイエットは長続きしないとか、それは被験者が食事を元に戻したから悪いのではないかとも言えます。
しかし、そうも言えてしまうのですが、他の理由もあります。
歴史上、炭水化物を食べてきたアジア人は比較的痩せています。
炭水化物を主食にするアジア人のBMIは20~22と標準レベルといわれているのです。
では、炭水化物を食べても痩せている理由を見ていきましょう。
炭水化物民族のBMIが標準レベルな理由
「たしかに、食事をほぼ炭水化物で摂るというような原始的な生活をしている社会でも、肥満率はとても低い。
例えば、キタヴァ島の人々は食事の70%を炭水化物でとっていても、彼らのインスリン値はスウェーデン人のわずか5%であることが発見されました。
キタヴァ島の若者の平均BMIは22(普通)で、年齢が上がるにつれて、この値が下がっていくこともわかったそうです。
身近なところでは、沖縄。
食事の85%近くを精製されていない炭水化物で摂っていて、その中心はサツマイモだといわれています。
沖縄の人のBMI値の平均はわずか20.4で、とても痩せているのです。
では、なぜ多量に炭水化物をとっていてもこれほど痩せているのでしょうか?
その理由は、炭水化物だけがインスリン値を上げるという考え方が正しくない、とわかったそうです。
でんぷん質を多く含む野菜を多く食べていてもそれはインスリン抵抗値に関係しなかった。
けれど、その代わりに加工された食品を食べることや、食事と食事の間の時間がインスリン抵抗値に関係があるとわかってきました。
ヘルシーフードに変えても、インスリンの分泌が減るだけで、食べることによってインスリンは分泌されます。
なので、絶えず食べている糖質制限ダイエットではインスリンの分泌は抑えられても、最大限までインスリンの値を下げることができていないので痩せにくいと言われているのです。
それは、インスリン抵抗値が変わらないので、身体がもとの体重に戻ろうとするからだといわれています。
肥満は時間に依存したもの。
なので、すぐに短期間に太った人はその分痩せやすく、短期間に痩せた人はその分太りやすいと言われているのです。
糖質制限が痩せない理由は間食
糖質制限ダイエットは炭水化物を制限するので、その分、人工的な食品に頼りがちです。
人工的な食品はプラスチックと言われていたり、身体にどのような影響がでるのか詳しくわかっていないといわれています。
その人工物と、さらには糖質制限ダイエットでは食事と食事の間を気にしません。
糖質を上げなければ、いつでも食事をして良いのです。
しかし、人工甘味料でさえインスリンを刺激します。
>>BCAAが太る理由
インスリンを刺激させないためには、しっかりとインスリン値が低い状態を作り出すこと。
つまり、食事と食事の間を空けることが推奨されているのです。
インスリン分泌だけではなく、インスリン抵抗値に気をつけることでダイエット効果がでてきます。
「肥満になってしまうのは、食事内容の変化よりも、食事回数のほうがその2倍も問題である」
このように述べられています。
低糖質制限ダイエットでよく言われている二つの偽のエビデンスがあると、筆者は語ります。
・こまめに食べることで空腹をコントロールする。
・こまめに食べることで血糖値の下がりすぎを防ぐ。
この二つが取り入れられた低糖質ダイエットは特に痩せにくいと言われています。
糖質制限が痩せない理由-まとめ
糖質制限の理論でインスリンを分泌させないというのは正しい。
けれど、炭水化物だけがインスリンを分泌させるわけではありません。
そして、インスリン抵抗値がかかわってきて、私たちは何かを口にするだけでも、インスリンを分泌させるといいます。
常にインスリンにさらされると、その分、インスリン抵抗値は太ったころのままなので、身体は元に戻ろうとするのです。
なので、糖質制限によってダイエットをするとすれば、炭水化物でもインスリン分泌に影響のないものがあることを押さえておきましょう。
さらに、食事と食事の間を空けて、インスリン値がもっとも低い状態を意識的に作り出すことが必要だと本で述べられていました。
食事と食事の間を空けても、水分補給は必要、むしろ推奨されています。
ミネラル、食物繊維が豊富、食事をしない間にごぼう茶はどうでしょうか。
他の食事の間をあけるダイエット本でも、ごぼう茶は特に推奨されています。